定例講座（１月）イントロダクションマルクス超入門いま生きるマルクスの眼差しと資本論

１月のリベラルアーツ講座のテーマは、思想家・経済学者で資本論を著したカール・マルクスです。みなさんはマルクスといえばどんなイメージを持っているでしょうか？ソ連や中国、北朝鮮といった、何か闇のありそうな国に関係が深い、悪いイメージを持っているかもしれません。マルクス・レーニン主義という言葉がソ連の暗いイメージと結びついている人もいるかもしれません。

しかし、マルクスは決してマルクス主義だけではなく、暗い時代に人々に希望を与え、世界を変えようとしたことも確かなのです。今回の講座では、そんなマルクスの暗いばかりの一面を覆すとともに、彼の考えの正しかったこと、彼が見落としたこと、そして歴史上起きてしまった災禍まで、できる限り公平に解説していきます。共産主義・社会主義は世界中で多くの人々を抑圧し、命を奪い、恐ろしい出来事も引き起こしました。これは日本も例外ではありません。しかしそれはマルクスの思想が危険なほどに魅力的であったことの裏返しでもあるのです。

マルクスの主著である「資本論」は、人類史の中で最も重要な本の一冊であることは疑う余地がありません。世界史、経済学、哲学、交際関係、思想のいずれを学ぶうえで、マルクスを避けることはできません。また、マルクスの考え方は左翼イデオロギーの源流であり、はたまたソビエト連邦や中国などの社会主義・共産主義国家の設計図でもありました。そして資本主義が激しさを増すいま、人類の幸福のために本当に大切なものは何かを教えてくれる本として、再び注目されています。つまり、大人の教養として必ず身につけておくべき極めて重要な本なのです。ただし、多くの人々がこの本の魔力に取り憑かれてきた、取り扱い注意の本でもあります。大事にすべき事柄と、落とし穴と、確かなガイドとともに接していくことをお勧めします。

マルクスの資本論は難解です。私もかつて経験しましたが、自分で取り組むと膨大な時間と労力が必要になり、挫折せずに取り組むのは一筋縄ではいきません。そこをこの講座では必要な部分だけを効率よく、分かりやすく理解していただけます。おそらく自分で取り組む1／1000以下の労力です。しかも本一冊の値段にも満たない価格です。苦労した身としては馬鹿馬鹿しいところもありますが、学びの楽しさや教養の大切さを皆さんと共有することを優先したいと思っていますので、時間の許す限り包み隠さず全て提供させていただきます。

私は共産主義者ではありません。しかし、共産主義や社会主義についても、イメージや生理的な嫌悪ではなく、真っ当に知ったうえで自分の頭で判断することが大切だと思っています。また、反転して資本主義についても、当然のものとして受け入れていた目を一度捨て、良い面も悪い面も俯瞰して見ることが非常に大事です。資本主義社会には暴走すると危険な面が明らかに存在するからです。

今回の講義内容は、主に以下のような内容で進めていく予定です。

マルクスの提唱した思想の影響がどれだけ大きかったか、そしてその政治・経済システムは、人類に何をもたらしたのか。これについては極めてショッキングな出来事も含め、忖度なしに説明します。

また、マルクスはどのような社会背景の中で、どのように人々を救おうと考えたのか。産業革命の負の一面が、特に西洋社会において多くの労働者を抑圧した歴史から紐解きます。マルクスは資本主義の正体を緻密に分析し、その危険な側面を人々の前にすべて明らかにしたのです。

そして、なぜいまマルクスなのか。現代の資本主義社会はどこに向かおうとしているのか。そしてその先に何が起こると考えられているのか。私たちが身を守るためには何をすればいいのか。

また、ソビエト連邦を例に、マルキシズムが失敗していった姿を説明します。それを一つ一つおさえながら、マルクスは何を見落としたのか、参加者全員で考えていきたいと思います。しっかり教養と思考力が身につく講座です。楽しんで学んでいきましょう！

また、キャリア講座は「GSA × お金の小学校　コラボ企画講座」です！

資本主義社会が先鋭化するこの時代を生きる私たちが、将来に向けてきちんと財産を作っていくための基本的な話を、お金の小学校の近藤正樹校長と、GSAの中村のダブル講師で説明していきます。ぜひ参考にしてください。

今回も外苑ソーシャルアカデミーの講座はいつも通り、あらゆるタブーを取り除き、すべてを明るみに出して説明します。常識を疑い、忖度なしで率直に意見交換する。参加者の皆様には、唯一無二の学びの場として大変好評をいただいています。今回もエキサイティングな講義にしたいと思っています。このページをご覧の皆様、まずはぜひ申し込んでみてください。

お申し込み、講座内容、詳細は以下の通りです。　↓